2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680381
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
山本 眞司 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (80230556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江崎 修央 鳥羽商船高等専門学校, 制御情報工学科, 助手 (30311038)
清田 公保 熊本電波工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (80186353)
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Keywords | オンライン文字認識 / 視覚障害者 / 誤り訂正処理 / 日本語入力 |
Research Abstract |
1.単語単位、文節単位の認識文字修正アルゴリズムの開発 1文字ごとの認識処理が終えた後での、単語単位、文節単位での誤り訂正処理方式の検討を進めた。昨年までは、単語辞書と日本語文法辞書を参照しながら最適な単語列を探索する探索木生成方式を採用してきた。本年はこれとは別に、連続する文字列の生成確率に着目したNグラムモデルを用いることの有効性を検証した。第1段階としてバイグラムを用いた誤り訂正処理を行った結果、探索木生成方式(精度84%)よりは良い結果(精度89%)が得られた。今後トライグラムへの拡張、および探索木方式との併用などによる精度向上をはかる予定である。 2.文書処理全般に対する視覚障害者用の計算機制御方式の開発 視覚障害者が文字を入力する手段としてタブレット上に右手で入力する事とし、計算機の各種コントロールは左手の5本の指に対応したボタンでのみ行い、また計算機の状態は音声で返すという基本構造を取ることとし、キーボードは一切使わないで済む構造を構築した。この簡単な入力手段に対応して計算機の各状態の割り振り方を整理した。また、単に文書作成機能に止まらず、電子メール機能を新たに付加することとし、そのための基本構造を構築した。またこの構成が実際の視覚障害者にどのように受け入れられるかをテストする意味でプロタイプを1,2の視覚障害者に試用してもらい、評価してもらう作業に入った。 3.視覚障害者用の文字入力・計算機制御用(マンマシンインタフェース)デバイスの開発 上記2項に対応して、文字入力ならびに計算機制御用のデバイスの検討を進めた。左手キーボードの配置並びに大きさなどの改良を行い、試用テストを行った。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] N.Ezaki,etc.: "A Pen-based Japanese Character Input System for the Blind Person"Proc.15^<th>.International Conf.on Pattern Recognition. Vol4. 372-375 (2000)
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[Publications] 引地徹 ほか: "視覚障害者用オンライン日本語入力システムにおけるメール機能の実装"2000年電子情報通信学会総合大会. A-14-14. 14 (2000)
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[Publications] 亀井祐 ほか: "中途失明者用オンライン日本語入力システムにおける誤り訂正処理"2001年電子情報通信学会総合大会. (2001)