2000 Fiscal Year Annual Research Report
共有仮想空間のための高信頼マルチキャストシステムに関する研究
Project/Area Number |
12680412
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
佐藤 文明 静岡大学, 情報学部, 助教授 (40273164)
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Keywords | 高信頼マルチキャスト / 全順序マルチキャスト / セキュリティ / 鍵配布方式 / セキュアマルチキャスト / 共有仮想空間 |
Research Abstract |
マルチキャスト通信は、効率的に多人数に情報を配布できる技術として注目されているが、従来の1対1の通信で培われてきた高信頼化技術やセキュリティ技術が直接適用できない。特に、我々はリアルタイムに仮想空間を共有するための高信頼マルチキャスト技術を開発してきた。我々の提案するマルチキャストシステムでは、利用者をいくつかのドメインに分割し、同期した乱数生成機構とドメイン毎のシーケンスサーバを前提として、メッセージの全順序性、信頼性を与えている。 今年度の研究は、全順序性決定に使われるドメイン毎のメッセージ送信率情報の配布間隔やドメイン数を変化させたときの、通信遅延や余分な制御メッセージの量をシミュレーションによって評価した。この結果から、同じクライアント数でもドメイン構成を導入し場合、特にその分割数を少なくすると制御メッセージ数が減少し、通信遅延が減少することが判明した。これは、利用者個々の送信率の変動が、ドメイン構成の効果で平均化されたことによる。 また、マルチキャストにとって特定のメンバにのみ情報を伝達するための暗号化が非常に重要となるが、このメンバシップが頻繁に変化する環境での暗号鍵の配送方法の研究は少なかった。しかし、メンバシップが変更するのに応じて鍵を新しくするためには、効率的な鍵の配送方法が必要となる。我々は、複数の鍵配布サーバに非同期に鍵を発行させ、配布させるフレームワークを提案し、それをシミュレーションによって評価した。この鍵配布方法は、複数の鍵を同時に管理する手間が生じるが、鍵更新時にシステム停止がなく、効率的であることが確認できた。 これらの成果は、2件の論文と2件の国際会議に報告を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Fumiaki Sato: "A Totally Ordered and Secure Multicast Protocol for Distnbuted Virtual Environment"Proc.of IEEE ICPADS Workshops(7th). 55-60 (2000)
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[Publications] Shin-ya Tanaka: "A Key Distribufion and Rekeying Framework with Totally Ordered Multicast Protocols"Proc.of 15th IEEE International Conference on Information Networking. 831-838 (2001)
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[Publications] 細谷篤: "適応的全順序マルチキャストの拡張"情報処理学会論文誌. 42・2. 138-146 (2001)
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[Publications] 田中慎也: "SPINに基づくセキュリティプロトコル検証システム"情報処理学会論文誌. 42・2. 147-154 (2001)
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[Publications] 細谷篤: "Adaptive Malticast Protocolの改良"情報処理学会第62回全国大会. 7T-2 (2001)
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[Publications] Fumiaki Sato: "A Push-Based Key Distribution and Rekeying Protocal for Secure Multicasting"IEEE 8th ICPADS. (Accepted). (2001)