2001 Fiscal Year Annual Research Report
次世代インターネット構築に向けたマルチメディア・トラヒックの性能評価に関する研究
Project/Area Number |
12680414
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
高橋 豊 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00135526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠原 正治 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (20263139)
河野 浩之 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (70224813)
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Keywords | インターネット / マルチメディア / トラヒック / 性能評価 / モデリング / QoS / ネットワーキング / 統合化 |
Research Abstract |
今年度得られた研究成果の主なものは次の通りである。 1.マルチメディア・トラヒックは従来のトラヒックと性質を異にし、性能予測が難しいことは良く知られているが、その中でも特に輻輳の原因となる自己相似性に焦点を当て、自己相似性を有するトラヒックのMMPP(Markov Modulated Poisson Process)によるモデル化法を提案し、その有効性を検証した。 2.セル型無線通信ネットワークにおいて、音声とデータ呼を統合化するに際して、音声呼に優先的に回線を割り当てる場合を考察し、空き回線が無い場合には、使用中のデータ呼をある上限に至るまでは一時的に待時させ、音声呼に使用を認める方式の性能解析を行い、呼損確率、強制切断確率などを導出した。 3.インターネット・トラヒックなどに見られる長期依存性がMPEG2で符号化された動画像トラヒックのジッタに与える影響をシミュレーションのより定量的に評価するために、FGN(Fractional Gaussian Noise)過程に従った自己相似的トラヒックを生成するモジュールをOPNET上に実装し、長期依存性の度合いがMPEGトラヒックのジッタに与える影響と、ATM交換機のバッファ管理方式が及ぼす影響を評価した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] T.Yoshihara, S.Kasahara, Y.Takahashi: "Practical Time-Scale Fitting of Self-Similar Traffic with Markov-Modulated Poisson Process"Telecommunication Systems. vol.17. 185-211 (2001)
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[Publications] 安達, 笠原, 高橋: "通信放送統合型ATM網における長期依存性を考慮したMPEG2セルのジッタ評価"電子情報通信学会論文誌. (採録決定). (2002)
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[Publications] S.Yamanaka, H.Kawano, Y.Takahashi: "Modelling and Performance Analysis of Cellular Networks with Channel Borrowing"IEICE Trans.. (To appear). (2002)
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[Publications] 野村賢, 河野 浩之, 川原稔: "ROC距離に基づく先読み検索手法の提案と性能評価"情報処理学会論文誌:データベース. Vol.42SIG3(TOD10). 56-65 (2001)
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[Publications] H.Kawano: "Architecture of Trip Database Systems : Spatial Index and Route Estimation Algorithm"Proc. XIV International Conf. of Systems Science. 110-117 (2001)