SCM時代の需給対応マネジメントに関する理論的研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 12680437
• Research Institution: The University of Electro-Communications
• Principal Investigator: 松井 正之 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (00034413)
• Keywords: 需給対応 / マネジメント / SCM / ペア・ゲーム / モデリング / マセンター・モデル / 生産待ち行列 / マーケティング

Research Abstract

最近のマネジメン.トでは、市場志向でフレキシブルなスピードが求められており、新しい需給対応マネジメントの理論が必要と考える。近年、このようなサプライ・チェーンマネジメント(SCM)が普及しつつある。我々はこの理論とは別な発想から、SCM時代における需給対応マネジメント問題の理論的研究を行っている。研究では、両方の特徴を生かしながら需給対応モデルの体系的なモデリングをして、マネジメント理論を明らかにしていく予定である。
今年度は、4年計画である本研究の2年目であり、需給マネジメント理論の基本となるマネジメント・ゲームモデル(MGM)を確立するとともに、引き続き各種生産MGMタイプについての2段階設計法を研究して、多くを発表した。国外においては、経営工学国際会議(ICPR)に参加、発表するとともに、併せてオランダのTijms教授、米国のNof教授を訪問して、これまでの研究成果について意見を聞いたところ、高い評価を受けることができた。
研究成果としては、学術論文7編(印刷中5件)の他に、国際会議発表4件、国内学会発表6件である。分野別では、MGM関係4件、その連鎖のSCM関係2件、生産MGMタイプ関係5件、性能評価関係6件、である。これまでの2年間の研究により、MGMの基本モデルをまとめ、その生産MGMタイプの種々のモデルを展開した。今後は、MGMのより一般化を考えるとともに、その連鎖としてのSCMモデルの研究を発展させたい。

Research Products

• [Publications] 松井 正之: "日本的生産方式の待ち行列的考察と二段階設計"日本経営工学会論文誌. 52巻、2号. 69-79 (2001)
• [Publications] M.Matui: "The Performance Evalution of Flixible Manufacturing Systems with Finite Local Buffers : Fixed and Dynamic Routings"International Journal of Flexible Manufacturing Systems. 13巻、43. 405-424 (2001)
• [Publications] N.Nakase: "A. Management Design Approach to a Simple Flexible Assembly System"International Journal of Production Economics. (印刷中).
• [Publications] J. Ma: "Performance Evalution of a Flixible Machining/Assembly System and Routing Comparisons"International Journal of Production Research. (印刷中).
• [Publications] M.Matui: "A. Management Game Model : Economic Traffic, Leadtime and Pricing Setting"Journal of Japan Industrial Management Association. 53巻、1号(印刷中).
• [Publications] 松井 正之: "受注残制御をもつ個別生産システムの二段階設計法とその適用研究"日本経営工学会論文誌. 53巻2号(印刷中).
• [Publications] M.Matui: "A Queaeing /Mamegement Consideration on Japanese Production Systems"Production Planning and Control. (印刷中).