2001 Fiscal Year Annual Research Report
ネパールにおける土砂災害防止対策計画のための応用地形学的手法の開発
Project/Area Number |
12680460
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
桧垣 大助 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (10302019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 浩司 山形大学, 教育学部, 助教授 (40292403)
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Keywords | ネパール / 河岸浸食 / 地すべり地形 / 河道変化 |
Research Abstract |
本年度は、亜ヒマラヤから流下する河川流域を対象に、河道変化・流域土地被覆状況の経時的変化の実態を把握した。また、ネパール低ヒマラヤを対象に地すべり地形発達過程から地すべり危険箇所評価手法の検討を行った。 前者については、ネパール中部のラッカンデヒ川流域を対象として、1978年と1990年の空中写真の比較により、河道変化と土地被覆の変化を把握した。その結果、ラッカンデヒ川では、亜ヒマラヤの山地から平野に出た所から下流で河岸浸食によって、上記の12年間こ約10%河道幅が広がっていることがわかった。しかし、森林に覆われた平野に流下している河川では、河道変化は小さく、平野での森林破壊が河岸浸食の一因であると考えられた。さらに、1969年撮影の米軍偵察衛星Coronaの画像との比較から、このような河道の拡大は、亜ヒマラヤの開発の先行してすでに起こっていたと考えられた。また、空中写真による流域地形判読から、亜ヒマラヤから流出する河川は、扇状地を形成しておらず、山麓部では段丘化していることから、山麓部の隆起も河道拡大の一因の可能性がある。 後者については、カリガンダキ川流域の空中写真による地すべり地形分布図を作成した。その結果、地すべりだけでなく岩壁クリープによる小崖地形も見出され、ネパールヒマラヤにおいても、岩盤クリープが、地すべりの前兆地形として危険箇所評価において重要であることがわかった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Higaki, D., Yagi, H., Asahi, K., N.Miyake: "Landslides on the late Quaternary deposits in the Bhote Koshi area, central Nepal"Journal of Nepal Geological Society. 22. 505-512 (2001)