2000 Fiscal Year Annual Research Report
Acid shockによる酸性融雪水中の安定同位体分別と溶存イオンの分別過程
Project/Area Number |
12680469
|
Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 和秀 長岡工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (80113398)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 肇 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 教授 (00042747)
畑 勝次 長岡工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (30042758)
|
Keywords | 酸性雪 / pH / acid shock / イオン濃度 / 融雪 |
Research Abstract |
酸性雪の実態を把握するため、本校で本年度の年間を通じての1日1回の降水の採取を行い、酸性度、電気伝導度、化学主成分濃度の分析を行った。冬期の状態を理解するために夏期も行った。また1997年よりの経年変動の解析を実施した。本年度の解析は継続中であるが、降水のpHの経年変動の回帰直線によると、1987年代末の4.87から1999年代末の4.49にpH値は減少している。化学成分の経年変動の解析も行う予定である。 大量の湿雪に覆われる日本の本州でのacid shockの実態を詳細に把握するため、長岡市の平地の積雪について解析した。積雪層毎の含水率、酸性度、電気伝導度、化学主成分濃度を分析して1日単位の変動の解析を行った。冬期でもほとんど0℃の積雪層が多くあり、水が含まれており、含水率の変動から1日単位でも上層の水は下層まで流下し、時には地面まで到達し積雪層から流出していることが判明した。また酸性度、電気伝導度、化学主成分濃度の積雪層毎の変動からも、この現象を支持している。ただし、積雪のイオン濃度分布の変動から、イオンの積雪内の流出速度はイオン種によって若干の違いをみせている。ある時期の一部分の解析結果であるので、さらに全冬期間の解析を行う予定である。
|
Research Products
(1 results)