2002 Fiscal Year Annual Research Report
西部北太平洋亜寒帯域における植物群固執色素から見積もる基礎生産速度と被食率
Project/Area Number |
12680528
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Research Institution | Hokkaido Tokai University |
Principal Investigator |
服部 寛 北海道東海大学, 工学部, 教授 (60208543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 宏明 東北区水産研究所, 海洋環境部, 研究室長
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Keywords | 植物固有色素 / HPLC / サロマ湖 / 西部北太平洋亜寒帯域 / アイスアルジー / 植物プランクトン |
Research Abstract |
植物プランクトンは様々な多数の色素を保有しているが,種類により独特な色素を持っている.この固有色素は高速液体クロマトグラフ(HPLC)により個別に分析が可能で,この分析機を用いて北太平洋亜寒帯海域における植物プランクトンの分布の季節変化を検討することを目的に研究を行った. 4月末にHPLCが故障し,緊急修理を行った(修理費使用).修理後,昨年度2月にサロマ湖において採集・実験で得られた色素試料の分析,8月と9月に北太平洋亜寒帯海域で得られた色素試料の分析を行った.サロマ湖の分析結果の検討のため,9月に北海道区水産研究所(釧路市)において資料収集を行い,2月と3月には分担研究者がそれぞれ東京大学(文京区)と創価大学(八王子市)に出張し,分析結果の検討を行った(旅費申請). これまでの3年間で北部北太平洋亜寒帯海域から得られた海水試料の保存のために,褐色ネジ口ビンを購入し,試料を保管することにした. 現場観測により得られた試料のHPLC分析はほぼすべて終了している.この分析の補助および植物プランクトンの顕微鏡観察補助として学生を使用した際に謝金を用いた.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Sampei, M., H.Sasaki, H.Hattori, S.Kudoh, Y.Kashino, M.Fukuchi: "Seasonal and spatial variability in the flux of biogenic particles in the North Water Polynya"Deep-Sea Research II. 49. 5245-5257 (2002)
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[Publications] Saito, H., A.Tsuda, H.Hkasai: "Nutrient and plankton dynamics in the Otashio region of the western subarctic Pacific/"Deep-Sea Research II. 49. 5463-5486 (2002)
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[Publications] Saito, H., S.Taguchi: "Influence of UV-B radiation on hatching success of marine copepod Paracalanus parvus s.l."Journal of Experimental Marine Biology and Ecology. 282. 135-147 (2002)