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2000 Fiscal Year Annual Research Report

印旙沼周辺湧水中の硝酸態窒素と流域環境との関連

Research Project

Project/Area Number 12680529
Research InstitutionToho University

Principal Investigator

今橋 正征  東邦大学, 理学部, 教授 (40120240)

Keywords印旙沼水系 / 湧水 / 硝酸イオン / 窒素安定同位体比
Research Abstract

印旙沼水系の湧水24箇所を毎月1回採取し、硝酸イオンを中心とした化学成分含量を求めた。硝酸イオン濃度は硝酸態窒素として0.0〜43ppm(2000年1月〜12月の平均)の値が得られたが、濃度は湧出地点によって著しく異なることが分かった。24の試料のうち9ppm以上の濃度を示したのは10試料であった。この10箇所の湧水は何らかの人為的汚染を受けていると考えられる。また7試料が1ppm以下であったが、この7試料は一般に成分含量も低く季節変動も少なかったので人為的汚染の少ない湧水と思われる。最も高濃度(43ppm)を示した試料(番号311)の季節変動(1月〜12月)をみたところ、6月に極大を示した。一部の他の化学成分も6〜7月に極大を示したことから、この極大を示す要因の一つに施肥が考えられる。311付近は畑地で施肥が盛んに行われているので、その影響が6月ごろ現れたと推察できた。
硝酸イオンが比較的高濃度を示した一部の湧水について、窒素安定同位体比(δ^<15>N)を測定した。δ^<15>N値は窒素の供給源(汚染源)によってある程度の範囲を示すことが知られている。湧水湧出地点の環境等からδ^<15>N値として、生活排水起源、化学肥料起源、有機肥料起源の三つの汚染源別にそれぞれ、8.49‰、1.85‰、3.45‰の平均値が得られた。13年度は窒素安定同位体測定試料の数を増やし、それらと湧出付近の地質環境、他の化学成分含量などとを関連させ、湧水中の硝酸イオンの起源を明らかにする予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 岩倉一敏,今橋正 他: "長湯温泉(大分県)から放出される二酸化炭素の起源"温泉科学. 50巻・2号. 86-93 (2000)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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