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2002 Fiscal Year Annual Research Report

同位体化学的研究による微生物由来のCOS・DMS生成メカニズムと環境動態の解析

Research Project

Project/Area Number 12680531
Research InstitutionJapan Women's University

Principal Investigator

蟻川 芳子  日本女子大学, 理学部, 教授 (00060666)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今泉 幸子  日本女子大学, 理学部, 助手 (10247091)
Keywords硫黄同位体比 / DMS / 藻類 / 光触媒シリカゲル / 大気中二酸化硫黄 / 浮遊粒子状物質 / 三宅島火山噴火 / δ^<34>S値
Research Abstract

I.実験室的培養によるDMSの生成と捕集法および硫黄同位体比測定
DMSを発生する藻類としてHeterocapsa Triquetraを培養してきたが、これに加え、Cricosphaera Roscoffensis NIES8とAlexandrium Catenella NIES677が安定して培養できることを確かめた。F/2培地を用い、培養器の温度は21℃、約1000lux12h明暗周期の条件下で培養した。捕集には、Tenax-TAも有効であったが、酸化チタン光触媒をシリカゲルの内部に担持させた光触媒シリカゲルによる吸着を試みた。本法は藻類培養フラスコと、過酸化水素水を入れたフラスコの間に、光触媒シリカゲルを挿入したカラムをつなぎ、発生したDMSを窒素ガスでカラムに導入する。光触媒に波長350〜380nmの紫外線を照射し、DMSを光分解反応でDMDS(ジメチルジサルファイド)を経てSO_2に変換後過酸化水素水に吸収し、SO_4^<2->として捕集した。同位体比測定に導くため、BaCl_2によりBaSO_4とし、SO_2に変換後同位体比測定を行った。これまでに得たCOSの硫黄同位体比と併せて、環境における動態解析を試みた。
II.大気中二酸化硫黄と浮遊粒子状物質の硫黄同位体比
環境硫黄の動態解析として、1994年度から上記試料については年2回δ^<34>S値の測定を行っている。2001年度は三宅島火山ガスの影響によりδ^<34>S値の異常な上昇がみられたが、2002年夏から冬にかけてδ^<34>S値は両試料とも下降し、平常値に近づいたことが観測された。三宅島噴火の影響は減衰の傾向にあることが確認できた。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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