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2001 Fiscal Year Annual Research Report

土壌動物を用いた土壌汚染の生態リスク解析

Research Project

Project/Area Number 12680553
Research InstitutionSHOWA UNIVERSITY

Principal Investigator

長谷川 真紀子  昭和大学, 教養部, 助教授 (80146810)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金子 信博  横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (30183271)
伊藤 良作  昭和大学, 教養部, 教授 (80133354)
Keywords土壌動物 / 土壌汚染 / 生態リスク
Research Abstract

土壌汚染による生物への影響が示唆されており、世界では急性毒性よりも慢性毒性に着目している。平成12年度に引き続きOECDの方法により慢性毒性試験を行った。トビムシを用いた人工土壌での毒性試験は日本初であり、重要な基礎データが得られたと考えられる。結果は下記の通りである。
1)実験には生後10〜12日のオオフォルソムトビムシFolsomia candidaを用い、飼育ビン中の人工土壌で4週間飼育した。その後トビムシ個体の体長はデジタルマイクロスコープで測定しコントロールとした。さらに、測定済みの個体は産卵に対する影響を調べるため、もとの飼育ビンにもどし、3週間飼育した。飼育温度はいずれも15℃である。汚染物質としては、塩化銅とLASの2種類を用いた。汚染物質はそれぞれ10mg/kg、100mg/kg、1000/kg、2000/kg、3200mg/kgの5種類の濃度を用意し、人工土壌に混合した。
2)塩化銅を用いた場合人工土壌中の銅の濃度が高くなるに従い生存率が下がり、2000mg/kg以上では生存が不可能であった。また、成長量は汚染物質の濃度が高くなるほど減少する傾向が見られた。LASの場合も同様の結果が得られた。
3)汚染物質使用時の初回の産卵により孵化した個体数を測定すると、塩化銅では10mg/kgが平均9個体、100mg/kgが平均2個体で、1000mg/kgでは孵化個体は認められなかった。LASでは10mg/kgが平均7個体、100mg/kgが平均5個体、1000mg/kgでは塩化銅と同様孵化個体は認められなかった。
Folsomia candidaは15℃の恒温器内で飼育した場合、産卵数の平均が121.1で、孵化率が87.0%であることから、汚染物質を用いた場合はかなり産卵に影響を与えている可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 金子 信博: "土壌汚染による土壌動物に関する生態リスク解析"Edaphologia. 67. 1-14 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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