2000 Fiscal Year Annual Research Report
市民の意識変革によるエコロジカル・ライフスタイルの形成に関する実験・調査研究
Project/Area Number |
12680579
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Research Institution | Aichi Gakusen University |
Principal Investigator |
小谷野 錦子 愛知学泉大学, 経営学部, 教授 (80012376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳堀 朗子 愛知県立看護大学, 看護学部, 助教授 (50251228)
梅里 迪正 愛知学泉大学, 経営学部, 助教授 (80247593)
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Keywords | 環境意識 / ライフスタイル / アンケート調査 / 環境教育 / 保護者 / 省エネルギー / ゴミ・リサイクル / 環境保全行動 |
Research Abstract |
今日、地球環境問題解決のためには、これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会を脱却して、循環型社会に変えることが必要がある。しかしながら、市民はその必要性を理解しつつも、現在の快適な生活から、不便な生活に変ることには困難が伴う。本研究では市民が循環型社会にふさわしいエコロジカル・ライフスタイルへと変えて行くためには、どのようにすれば良いか、その道筋を解明することを目的としている。 平成12年度はまず、市民のさまざまな環境問題に対してどのような認識とライフスタイルや行動を取っているか等について、アンケート調査を行った。さらに省エネについての市民意識を変革するための実験準備を行った。 1.アンケート調査 今回のアンケートの対象は、学園法人安城学園に設置されている2高校の生徒の保護者、および大学の2学部の学生と保護者を対象とした。高校保護者:1400票配布のうち704票回収(50.3%)、大学保護者:871票配布のうち305票回収(35.0%)、大学生:582配布のうち387票回収(66.5%)。 調査票は属性、環境全体の評価、ごみやリサイクルについて、日常生活について、環境に関することばや行動、環境についての考え・感じていること、環境問題の解決についての7項目、合計29問から構成された。まず、郵送回収された保護者分について結果を男女別に集計し、検討した。調査結果を「エコライフ構築に向けての個人・企業の意識改革-第2部 環境意識調査」としてまとめ報告した。 2.環境意識変革のための実験 省エネルギー意識の高揚を図るために、「エコワット」と「省エネナビ」を購入し、一般家庭での使用電力を調査した。また、太陽光パネル、風力発電装置の一部を購入し、自然エネルギーを利用することが、学生/市民の意識がどのように変わっていくかを明らかにする。本年はその準備を行った。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 梅里迪正,小谷野錦子,柳堀朗子: "エコライフによる個人,企業の意識改革への取り組み"経営研究 刊行予定. 第14巻・特別号. 44 (2001)
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[Publications] 梅里迪正: "屋久島における産業と経済の在り方"経営研究. 第14巻.第2号. 227-252 (2000)
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[Publications] 小谷野錦子: "屋久島の循環型社会形成と自然遺産"経営研究. 第14巻・第2号. 253-280 (2000)
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[Publications] 小谷野錦子: "ドイツ・フライブルグ市の環境政策の考察-環境視察旅行報告"経営研究. 第14巻・第1号. 143-153 (2000)
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[Publications] Kinko Koyano(小谷野錦子): "Recycling Management of Electronic Appliances and Computers"2000 MIS/OA International Conference Proceedings. 163-167 (2000)
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[Publications] 柳堀朗子: "屋久島におけるゼロエミッション構想の課題"経営研究. 第14巻第2号. 281-297 (2000)
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[Publications] 柳堀朗子: "循環型社会に向けた日本とドイツの環境政策に関する比較研究"経営研究. 第14巻・第2号. 79-110 (2000)
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[Publications] 柳堀朗子,小谷野錦子: "自治体のごみ分別・減量施策に対する市民意識に関する研究"廃棄物学会誌. Vol.11,No.5. 378-384 (2000)