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2002 Fiscal Year Annual Research Report

痕跡濃度で作用する水棲生物の放出型生理活性物質

Research Project

Project/Area Number 12680592
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

大井 高  徳島大学, 薬学部, 講師 (00203696)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 楠見 武徳  徳島大学, 薬学部, 教授 (70015882)
Keywords生理活性物質 / ミジンコ / 植物プランクトン / アオノリ / 構造決定 / 海洋天然物
Research Abstract

1.甲殻類オオミジンコ(Daphnia magna)の飼育と植物プランクトン形態変化誘発物質:Scenedesmus属やActinastrum属の植物プランクトンは捕食者であるミジンコ類との共存により形態を変え大きな群体を形成する。これはミジンコに由来する何らかの物質(カイロモン)を感知し補食されにくく形態を変えた結果であると考えられている。Actinastrum sp.の群体形成誘発物質として確認したHODE、KODEなどの脂肪酸酸化物はScenedesmus sp.に対して全く活性を示さないことからScenedesmus sp.に対する活性物質を確認すべくミジンコから抽出分離を行った。活性物質はHPLCで単一ピークを示し、極めて低濃度で活性を示すことが分かった。2.緑藻スジアオノリ(Enteromorpha prolifera)の培養と成熟誘導阻害物質:スジアオノリ藻体には自身の体細胞の成熟・遊走子形成を阻害する物質が含まれておりこれによって藻体そのものが保持されている環境要因その他の変化によりこの物質が減少すると藻体は成熟・遊走子形成を行い次世代に運命を賭けることになる。この物質を単離構造決定するため研究を行い、活性物質は少なくとも水溶性と脂溶性の2種類存在することが確認した。3.その他:海洋生物の微量成分について検討しカイメン類よりユニークなステロールを単離した。ステロール類がある種のキラル異方性試薬とエステル化することによりX線解析に適した結晶となること見いだした。

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Published: 2004-04-06   Modified: 2016-04-21  

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