2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680744
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
小栗栖 太郎 岩手大学, 工学部, 教授 (70177202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 和美 岩手大学, 工学部, 助手 (80261163)
新貝 鉚蔵 岩手大学, 工学部, 教授 (00089088)
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Keywords | GABA / GABAc / ρサブユニット / ヒトゲノム |
Research Abstract |
1.ラット脳におけるGABAc様のチャンネル活性とρサブユニットの分布が一致しないため、未知のρサブユニットの存在を想定した。そのため、ヒトゲノムの塩基配列中のρサブユニット類似のたんぱく質をコードする可能性のある領域を探索したしたところ、4箇所の領域を検出することができた。内、3箇所は既知のρサブユニットのコード領域と判断された。残りの一箇所については、NCBIおよびEMBLにおいて新規受容体と解釈されていた。塩基配列を詳しく検討したところ、この配列はρ3サブユニットとほとんど同じであるので、偽遺伝子であると判断した 2.ρ3サブユニットのN端側の細胞外領域の大腸菌での発現系を作成した。この領域には、GABA結合や複合体形成に必要な領域の存在が想定されている。ゲルろ過カラムクロマトグラフィーにより集合状態を検討したところ、フェリチン程度の分子量の複合体形成が示された。カラムクロマトグラフィーの際にGABAを除くとおおきな凝集体が形成されることが示された。GABAをグリシンで置換しても凝集体が生成した。また、SS結合の切断により凝集体の形成が促進されることが示された。これらの結果は、得られた標品の構造を保つためにはSS結合やGABAが必要なことを示唆している。 3.酵母を利用するタンパク質発現系や、複合体検出のための架橋剤の使用や微量タンパク質の質量分析計による同定の準備を行った。
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Research Products
(1 results)