2000 Fiscal Year Annual Research Report
内因性ニトロカテコールアミンの神経傷害性とパーキンソン病との関連性に関する研究
Project/Area Number |
12680760
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
中木 敏夫 帝京大学, 医学部, 教授 (30164148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 暢子 帝京大学, 医学部, 助手 (30317698)
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Keywords | 一酸化窒素 / ニトロドパミン / ニトロノルエピネフリン / NMDA受容体 / 神経死 / パーキンソン病 / ドパミン / ノルエピネフリン |
Research Abstract |
脳から抽出したニトロドパミンの分析条件を決定するに必要な十分量の標準品を準備するため、合成及びin vitroにて生成したニトロドパミンを精製するという2つの手法を行った。合成は外部委託業者に依頼したが、反応中間体が極めて不安定なため、大量に合成することはできなかったが少量の純度の高い化合物が得られた。in vitroで生成したものをさらに高速液体クロマトグラフィーによって精製する方法は妨害ピークにより純度が落ちた。しかし、合成して得られた純度の高い化合物の質量分析から、脳抽出ニトロドパミンの分析条件を決定する目的には使用できると判断した。現在、分析条件を検討している。 NMDA受容体を活性化することにより、神経細胞がアポトーシスを起こすことが知られている。NMDA受容体活性化によりニトロノルエピネフリンが増加することを見いだした(未発表)。農薬のグルホシネートアンモニウムは神経にアポトーシスを引き起こす事が知られているが、グルホシネートアンモニウムが中枢神経NMDA受容体を活性化することを見いだした。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Nakaki,T.: "Glufosinate ammonium stimulates nitric oxide production through N-methyl D-aspartate receptors in rat cerebellum"Neurosci.Lett. 290. 209-212 (2000)
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[Publications] 中木敏夫: "NO・とNO-"日薬理誌. 115. 310-310 (2000)
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[Publications] 中木敏夫: "NOと利尿ホルモン"蛋白質核酸酵素. 45. 1119-1124 (2000)
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[Publications] 中木敏夫: "可溶性グアニル酸シクラーゼ"日本臨床. 58. 230-234 (2000)