2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680836
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Research Institution | 九州芸術工科大学 |
Principal Investigator |
竹之内 和樹 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (90207001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤 智亮 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (60274544)
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Keywords | コンタクトレンズ / 角膜 / 涙液 / 隙間流れ / 瞬目 / 流れの可視化 |
Research Abstract |
平成13年度は、実験装置の改良設計・製作と及び流れの観察・測定に焦点を絞って研究を行った。 まず、平板状のコンタクトレンズ模型と平らな水槽底面との間の流れを、水槽の底を通して下方から観察・測定する場合に便利なように、レンズ模型移動装置及び水槽に装置台を追加し、また、水槽を傾斜して水槽内の流体とレンズ模型との間の相対姿勢を変更できるよう、装置フレームの改良設計・製作を行った。 流れの可視化については、使用流体を前年度計画していたシリコンオイルから蒸留水に変更し、前年度準備済みの蛍光粒子(平均粒子径163μm)を用いたトレーサ法を用い、結果をデジタルビデオカメラで記録した。 平成12年度はコンタクトレンズのベベル部に相当するレンズ模型周辺の切り落とし角を45度の1通りとしていた。平成13年度は、これに対して、90度、30度、15度の3種類を追加し、レンズ周辺部形状の違いが流れに与える影響を調べることを試みた。また、角膜と強膜との間の曲率の差をモデル化した、水槽端部の傾斜面の角度は、基本を30度(平成12年度に準備済み)とし、今年度、傾斜の緩い15度を追加した。これらの模型追加により、レンズ模型端部形状と水槽側形状との組合せは8通りになる。 流れ観察実験においては、先ず、水槽面とレンズ面とを平行にし、両者の間隙を一定に保ったまま移動する状態での流れを観察し、次いで、レンズと水槽面とが互いに角度を持つ場合(移動方向にレンズが開いた場合と閉じた場合)において、同様の流れの観察・記録を行った。さらに、当初の目的である、レンズ周辺が水槽と角度を有する斜面に沿って移動しながら、これに対応してレンズが姿勢を変える場合の流れについても同様の可視化実験を行った。これらの場合のレンズ模型の移動パターンには、定速及び起動-一様加速-最高速度維持-一様減速-停止の2通りを与えられるようにしている。現在、記録画像の解析を鋭意進めている。
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