2000 Fiscal Year Annual Research Report
東京芸術大学所蔵古典籍(付属図書館を中心とする)のデータベース化と書誌学的研究
Project/Area Number |
12710232
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
杉本 和寛 東京芸術大学, 音楽学部, 助教授 (40282545)
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Keywords | 東京芸術大学 / 古典籍 / 書誌学 / データベース |
Research Abstract |
本年度は、追加採用であったため、主として図書カードに記述された内容を、パソコン入力してデータ化する作業をおこなった。そのために、携帯用ノートパソコン1台と、データベース作成のためのソフトを購入した。また、本学所蔵資料の性格に鑑み、『歌舞伎評判記集成』(第一期・第二期)、『古浄瑠璃正本集(加賀掾編・角太夫編)』、『近松全集』等を購入し、データ整理の際の参考資料とすることが可能となった。 前記のように、本年度は時間的制約が大きかったので、以下、来年度の展望を記す。 本研究のように書誌的調査を主とする研究においては、東京芸術大学に所蔵されている資料と同書名の資料を書誌学的に調査し、その異同等を明確にすることによって芸大所蔵資料の位置を確定する必要がある。したがって、全国に散らばる古典籍資料を実際に閲覧・調査・分析することが不可欠であり、都内においては、国立国会図書館や都立中央図書館、また東京大学総合図書館などの所蔵機関の調査を行い、また、大阪(2泊3日)、京都(2泊3日)、天理(2泊3日)程度の調査旅行も予定している。 なお、そうした調査に向かう準備のために、さまざまな所蔵機関の目録を精読し、事前に情報を把握しておくことも、時間的制約のある調査においては当然必要なことであり、また、そうした書誌的記述が本研究に与える影響も大きい。そのために「日本古典籍」関係の所蔵目録や、書誌的情報の記述がある全集等を購入する費用を、設備備品費として計上することも予定している。 最終的にまとめられたデータは、FDなどの媒体、もしくはホームページ上などで公開の予定である。
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