2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12730099
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
三矢 裕 学習院大学, 経済学部, 助教授 (00296419)
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Keywords | ミニ・プロフィットセンター / アメーバ経営 / アクションリサーチ |
Research Abstract |
当初の、(1)研究フレームワークづくり、(2)質問票調査、(3)アクションリサーチ、(4)海外MPC経営の調査という四つの研究目的に沿って、研究実績を報告する。 (1)についてはR.Cooperによる先行研究を批判的に検討し、関連領域の文献研究を行った。そして、代表的なMPCであるアメーバ経営についてオリジナルの研究フレームワークを創出した。それは、大きくシステムの静態的メカニズムと、動態的な導入問題に分けて調査分析する必要があることを示唆するものであった。(2)については2001年に、数社を対象に質問票調査を実施することが決まった。1998年の広島アルミニウム工業での調査で利用した質問票を改良中である。(3)については山本香料株式会社でのアクションリサーチを行った。また、2001年4月から、アメーバ経営を導入サポートする、京セラコミュニケーションシステムのコンサルタントとのディスカッションを行い、MPCの導入手法の問題点の洗い出しを行う。この作業自体はクライアントに対する直接的なコンサルティング活動ではない。だが、間接的に導入問題の検討を行って、よりよい導入手法開発に関わることになる。この点では、アクションリサーチに含まれると考えられる。さらに、2000年度の日本会計研究学会の特別委員会(谷武幸神戸大学教授主催、テーマは「管理会計システムの導入」)にも選ばれ、他のマネジメント手法との比較などを行いながら、経営システム導入に関する理論を構築中である。これは、MPC手法の導入問題の解明にも役立っている。(4)については2001年3月より米国京セラでのフィールド調査の予定(ただし旅費に関しては学内の研究費)。社会制度や文化の違う国でのMPCシステム環境適応モデルの抽出を目指す。
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Research Products
(1 results)