2000 Fiscal Year Annual Research Report
自由電子レーザー生成用小型アンジュレーターの最適化
Project/Area Number |
12740148
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
紀井 俊輝 京都大学, エネルギー理工学研究所, 助手 (30314280)
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Keywords | 加速器 / 自由電子レーザー |
Research Abstract |
1.数値計算結果をもとに試作するアンジュレーターの周期、サイズの決定を行った。製作、磁場測定の両面を考慮し、周期長を20mmとした。 2.真空容器中での間隔保持、微調整機構も含めた鉄・アルミニウム片の設計、非磁性体指示枠の設計をおこない、試作を行った。中心部での磁場計測と計算の比較の議論を精度よく行うことを目的とし、周期数は約20とした。また、アンジュレーター出入り口における磁場補正を行うための支持機構も備えたものとした。 3.真空排気系の整備を開始した。とくに、真空中に複雑な機構が配置され、各素片からの脱ガスによる、真空度の悪化は電子加速器内での放電特性に大きな影響を与えることが予想されるため、とくにビームライン上流側における排気能力が大きくなるような配置とし脱ガスの影響が加速器に対し小さくなるような設計とした。 4.磁場強度制御を行うための自動電流制御系の整備を行った。この自動制御系の試験は、既存の高周波電子銃からのビーム診断系を用いて行った。電流の切り替え、自動制御、残留磁場の自動消磁が速やかに行えることを確認した。 5.真空容器外部をおおうソレノイドコイル系の設計を行った。耐熱電線を用いた設計とし、真空容器の焼きだしの影響を軽減するような設計とした。
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Research Products
(1 results)