2000 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジア熱帯域におけるアオギリ科植物の比較生態学的研究
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12740427
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Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
山田 俊弘 熊本県立大学, 環境共生学部, 講師 (50316189)
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Keywords | マネミノキ / アオギリ科 / ニッチ分割 / 分布 / 熱帯雨林 / マレーシア / ブルネイ / 多様生 |
Research Abstract |
本年度は、マレーシア国サラワク州ランビル国立公園、およびブルネイ国マリンブン自然遺産公園でにおいて調査を行った。 マレーシア国サラワク州ランビル国立公園では、公園内に設置された52ha調査区の現状を視察し、今後の調査に活用できるか検討した。その結果、十分使用に耐えうることが分かった。このため、来年度の調査で再訪し、低地熱帯林での調査地にすることを決定した。 ブルネイ国マリンブン自然遺産公園には、マリンブン湖を中心として淡水湿地林が広がっている。当公園にはアオギリ科植物も出現した。マレーシア国サラワク州ランビル国立公園では、低地熱帯林でのニッチ分割を調べることにし、ブルネイ国マリンブン自然遺産公園では淡水湿地林でのニッチ分割を調べることにした。このため、本年度は公園内の淡水湿地林内に1haの調査区を2つ設置し、その中にある胸高直径15cm以上の樹木の直径・種名・樹高・位置を記録した。また、代表的な数種については稚樹と実生についても同様の調査を行った。この調査の結果、この淡水湿地林がリュウノウジュに優占される林であることが分かった。また、数種類のアオギリか植物が生息することも分かった。この調査の概要については、熊本県立大学環境共生学部紀要に掲載されることになっている。 来年度も、引き続きマレーシア国サラワク州ランビル国立公園とブルネイ国マリンブン自然遺産公園において継続調査を行い、熱帯でのニッチ分割について議論したい。
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Research Products
(1 results)