2000 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロチップレーザーのための低損失アクティブQスイッチ素子の研究
Project/Area Number |
12750038
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
川戸 栄 福井大学, 工学部, 助手 (60313730)
|
Keywords | マイクロレーザ / Qスイッチ / アクティブ / パッシブ / 単一周波数 |
Research Abstract |
マイクロチップレーザなど小型レーザの高効率Qスイッチ発振のため、今年度は下記の研究を行った。 1.Nd:YAGマイクロレーザをQスイッチ動作させるため、Cr^<4+>:YAG過飽和吸収体を用い、Cr^<4+>:YAGの初期透過率を高効率および高平均出力動作、高パルスエネルギー動作、高ピークパワー動作のための最適化をおこなった。ビーム品質TEM_<00>で変換効率22%で440mWの平均出力、単一周波数動作時(線幅〜300MHz)に、33μJのパルスエネルギー、21kWのピーク出力を得ることに成功した。 2.従来ボッケルスセル素子としてよく用いられているKDPやKD′P素子に比べ、半分以下の低い電圧で動作が可能なRTP Q-Switch素子を用い、偏光特性などのQスイッチ動作のための理論的検討および基礎実験を行った。 3.小型の単一周波数アクティブQスイッチレーザの開発を行い、繰り返し周波数10kHzで平均出力3.1W、効率16%を得ることに成功した。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] 川戸栄,松村竜也,竹内克説,小林喬郎: "LD励起単一モードQスイッチNd:YAGレーザの周波数可変動作"電子情報通信学会技術報告(レーザ・量子エレクトロニクス). 100. 43-48 (2000)