2000 Fiscal Year Annual Research Report
HDDの電磁変換特性に及ぼすディスクのマイクロうねりの影響
Project/Area Number |
12750113
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
原 精一郎 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (40293253)
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Keywords | 磁気ディスク / ヘッド出力 / 電磁変換特性 / 表面形状 / 電磁変換特性 / マイクロうねり / マイクロウェイビネス / 再生出力 |
Research Abstract |
1 供試ディスクの準備 アルミニウム,及びガラスを基板とした供試ディスク媒体を製作した.供試ディスクは,マイクロうねりの振幅と波長のみが異なり,磁性膜の特性,表面テクスチャが等しくなるように製作した. 2 測定システムの構築 (1)ディスクとヘッドの電磁変換特性を測定するためのデータ収集システムを構築した.装置の中心部分となるディスクテスターは市販のものを使用し,その装置に設備品の記録装置を追加する形とした.出力波形は設備品のノート型パソコンとAD変換ボードによりディジタルデータとして記録する. (2)装置を利用して供試ディスクの予備的な測定を行い,電磁変換特性の測定における書き込み電圧,周波数,回転速度の実験条件を定めた. 3 ディスク表面形状の測定 (1)上記の予備実験で測定された電磁変換特性の波形に基づき,測定・評価の対象とすべきディスクのマイクロうねりの波長帯域を明らかにした. (2)平成9年度科学研究費補助金の研究課題で製作した触針式の円周方向輪郭測定機を用いて,供試ディスクのマイクロうねり波形の測定を行った. (3)光干渉方式の表面形状測定機(OptiFlat)を用いてディスク全面にわたる表面形状の測定を行った.測定データから円周トラック状のデータを抜き出し,マイクロうねり波形を得た. (4)触針式と光学式で測定された表面形状を比較して,各装置の測定可能な波長帯域の差に起因する波形の違いがあるものの,マイクロうねりの波長帯域では,両者の測定結果が良く一致していることが明らかになった.
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Research Products
(2 results)