2000 Fiscal Year Annual Research Report
低電圧駆動の微少流量送出可能な医療用カプセル型マイクロポンプ
Project/Area Number |
12750222
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
郭 書祥 香川大学, 工学部, 助教授 (40273346)
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Keywords | マイクロポンプ / ICPFアクチュエータ / カプセル型ポンプ / 微小流量 / 低電圧駆動 / バイオ応用 |
Research Abstract |
柔軟で,低電圧駆動が可能で,応答性に優れ,生体内での安全性を兼ねそなえたマイクロポンプを開発するために,駆動源としての新型アクチュエータが求められている.当該研究者はここ数年ICPF(Ionic Conducting Polymer Film)アクチュエータについての基礎研究を行ってきた.当該研究では,今までの研究成果(ICPFの力特性測定と評価モデル)に基づき,具体的に医療用カプセル型マイクロポンプの応用に着目し,漏れ電流の防止策(数10mA以下),物理モデル化や動特性などの基礎研究を行う. 本年度では、先ずICPFアクチュエータの基礎研究を行い、それに基づき,パラメータを同定して,間接的に力特性を評価する計算方法を提案した.また,漏れ電流の防止策(数10mA以下)として,絶縁膜で覆いと駆動電圧のPWM制御を行った.また,レーザ式変位センサとデジタルオシロスコープを利用して,空気中や生理食塩水などでICPFアクチュエータの湾曲変位-駆動電圧(駆動電流,パルス周波数)特性やカプセル型ポンプ用特殊ゴムの力特性を測定した.そして,測定結果を基に,アクチュエータのサイズを考慮し,最小二乗法で物理モデルのパラメータ同定を行った.さらに,ICPF湾曲特性の円弧モデルに基づき,変位測定値(レーザ式変位センサ)を用いて中心部の湾曲変位などを評価し,理論研究を基にカプセル型マイクロポンプを最適に設計,試作した.
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Research Products
(1 results)