2001 Fiscal Year Annual Research Report
バースト雑音通信路におけるターボ符号の適用に関する研究
Project/Area Number |
12750325
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
和田 忠浩 静岡大学, 工学部, 助手 (00303529)
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Keywords | バースト雑音 / ターボ符号 / 電力線通信路 / インターリーバ |
Research Abstract |
高品質かつ高速な通信を行う上で,通信路符号化は大変重要な役割を担っている.現在,大変注目を集めている通信路符号として,ターボ符号がある. ターボ符号は,組織的再帰畳み込み符号器をランダムインターリーバを介し並置した構成から成る符号器から生成される.この符号を適用することで,特にAWGN環境下ではシャノン限界に近い大変優れた通信性能が得られる.また,反復復号アルゴリズムという特徴的な復号法によって,高速な復号が可能である.このように,ターボ符号は大変優れた符号であり,特に,移動体無線通信,電力線通信など劣悪な通信環境でその威力を発揮するものと考えられる. 報告者は電力線通信路のような強いバースト雑音環境へのターボ符号の適用を目標とし,それに向けての基礎的検討を行った.その結果,次に挙げる研究成果が得られた. (1)電力線雑音で発生するインパルス性雑音は,ターボ復号の復号性能を著しく劣化させる.そのため,アクセス方式を利用したンパルス性雑音の廻避が有効であることを確認した. (2)ターボ復号で用いる尤度の推定精度と特性の関係について検討した.その結果,正確な雑音推定にともなう尤度推定が,特性改善に大きく寄与することを確認した.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] T.Wada, K.Ohuchi: "Proposal of an Initial Acquisition Method for DS/SS Signals Utilizing Walsh Functions"Proc. of 2001 International Conference on Communications. vol.9. 2645-2649 (2001)
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[Publications] 和田忠浩: "電灯線雑音環境下へのターボ符号の適用に関する一検討"電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ大会論文集. 137 (2001)
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[Publications] T.Wada, K.Ohuchi: "A Proposal of Synchronization System for Wavelet Packet Division Multiplexing"第24回情報理論とその応用シンポジウム. 283-286 (2001)