2000 Fiscal Year Annual Research Report
ポンプ圧送によるコンクリートの品質変化に関する実験的研究
Project/Area Number |
12750521
|
Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
渡辺 健治 中部大学, 工学部, 講師 (40319231)
|
Keywords | フレッシュコンクリート / 流動性 / 圧縮強度 / ポンプ圧送 / チクソトロピー / レオロジー |
Research Abstract |
本研究では,ポンプ圧送によるコンクリートの品質変化について検討した。本年度は,以下の4点について検討した。 1.レオロジー性質の経時変化 モルタル試料およびコンクリート試料を対象としてレオロジー性質の経時変化を実験的に検討した。水セメント比や単位粗骨材量などを実験要因とし,通常の静置状熊におけるコンシステンシーの変化をレオロジー的に整理検討した。 2.せん断力がレオロジー性質に及ぼす影響 次に,ポンプ圧送によって加わるせん断力がコンクリートの物性に及ぼす影響に付いて検討した。ここでは,ミキサによる撹拌時間とレオロジー定数の変化の程度の関係を把握することにより,ポンプ圧送時におけるせん断力がレオロジー定数に及ぼす影響を検討した。 3.静置条件がレオロジー性質に及ぼす影響 さらに,配管の盛り替えなどでポンプを停止させた後に,チクソトロピーの性状を示して流動性が極端に低下する状況を室内実験で再現し,チクソトロピー性の検討を行った。静置した後の流動性の低下の程度を測定し,これをみかけのレオロジー性質の変化として,通常の経時変化の場合と比較検討を行った。 4.コンクリートのみかけの圧縮強度に及ぼす諸要因 最後に,ポンプ圧送前後のコンクリートの品質変化を判定するにあたり,コンクリートの圧縮強度に及ぼす影響因子について検討を行った。ここでは,コンクリート本来の性質ではなく,みかけの圧縮強度に及ぼす影響因子として,端面の成形精度と脱型材齢が圧縮強度に及ぼす影響について検討した。
|
Research Products
(1 results)