2000 Fiscal Year Annual Research Report
コンパクトシティ形成に向けた中心市街地居住の実現方策に関する研究
Project/Area Number |
12750538
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
瀬戸口 剛 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20226674)
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Keywords | 都市計画 / コンパクトシティ / 土地利用規制 / 郊外化 / 中心市街地 / まちなか居住 / 地方中核都市 / 北海道 |
Research Abstract |
本研究は、北海道内の地方拠点都市を対象としてコンパクトシティを形成するために、中心市街地居住が適する世帯像を明らかにし、居住空間イメージや住宅の整備方策について研究することを目的とし、平成12〜13年度にかけて行われている研究である。 平成12年度の研究成果として以下の内容があげられる。 1.コンパクトシティに関する世界的な研究動向 フランスアプトで行われた都市デザイン国際会議ワークショップによれば、コンパクトシティに関する各国の都市の状況は大きく異なることが明らかになった。都市の形態と土地利用規制の両面から考察すると、北海道の都市の場合、都市形態は形作られているが、郊外部の土地利用規制に大きな課題があることが明らかになった。 2.対象とする地方拠点都市における市街地拡大の要因 コンパクトな都市形成が特に求められる地方拠点都市(旭川市,室蘭市,函館市,帯広市,釧路市)の郊外部の土地利用として2つの課題が明らかになった。 (1)市街化区域縁辺部や幹線道路沿いで新たな宅地開発需要が大きい。 (2)市街化調整区域内の集落人口が減少し、コミュニティ維持のために新規居住者を有る程度受け入れる必要がある。 3.中心市街地居住(まちなか居住)を求める世帯像 自治体へのヒアリングにより、まちなか居住を求める世帯像として、自動車での移動が困難な高齢世帯があげられた。今後それらの世帯のライフスタイルを明確にすることが課題である。
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