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2000 Fiscal Year Annual Research Report

青少年の個室の研究-趣味の階層性とアメリカの文化的植民地制の反映を中心に-

Research Project

Project/Area Number 12750572
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

森川 嘉一郎  早稲田大学, 理工学総合研究センター, 助手 (40318837)

Keywords個室 / 趣味 / 文化的植民地性 / 階層 / インテリア / 装飾
Research Abstract

本年度の調査は本調査に先立つ予備調査よりも統制された条件で、より多量な標本を用いることにより、個室に反映された趣味の実態や因子をより精密に測定することを目標とした。予備調査から得られた諸々の尺度に基づき、都内に位置する一高等学校(私立・男子校)並びに岡山の大学(国立・共学)にて、講師の協力を得て、生徒・学生に授業の一環として調査票を宿題の形で配布・集票した(有効回答数それぞれ215、121)。
調査内容は予備調査で有効と判断された諸項目の中から本人や両親の学歴、所得階層、職域などのフェイスシートを構成する質問7項目、並びに個室の和/洋、広さ、生活時間、ポスターやヌイグルミなど装飾品の種類別数量、電話やパソコンなどそこで使用されている電化製品の品目や使用時間、来客の頻度、清掃の頻度、物品の整頓状態などの個室の様態や使用状況に関わる質問27項目を抽出した。さらに個室の写真に代わる資料として、個室に飾られているポスターに描かれた人物・キャラクターなどの固有名・国名を書かせる記述回答式の質問を2項目と、幾つかの尺度に沿って順序づけられた典型的な個室の状態の図版と自分の個室を見比べて測定させる質問を4項目加え、計40項目で質問紙を構成した。
得られたデータからは、因子分析によって上位の3つの成分を諸項目間の相関から抽出した。それぞれ自室のインテリアに自分で好みを反映している度合い、自室内のモノの多さ、マンガ・アニメ・ゲーム関係の装飾(ポスター、模型など)が自室に飾られている傾向に代表される。第1、第3成分はそれぞれ〈インテリア関心・海外指向〉、〈インテリア無関心・日本指向〉という傾向にまとめられ、前者は電話時間、後者はテレビゲーム時間との相関も見出された。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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