2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12760122
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
栗本 康司 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 助手 (60279510)
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Keywords | 防腐処理木材 / 液化 / 多価アルコール / ポリウレタン |
Research Abstract |
本研究の目的は、廃棄CCA処理木材を液化し、得られた液化生成物からCCA薬剤を完全に除去回収すると共に残った液化物を接着剤や発泡体として利用することを検討した。 1.CCA処理木材の調製 CCA含有濃度の異なった防腐処理木材を,ベイスギを用いて調製した。液化試料には処理材をウィレーミルで粉砕し0.5-1mmの粒度にしたものを使用した。 2.最適液化条件の検討 液化溶媒として10%のグリセリンを含むPEG#400を用い、液化条件の検討を行った。本研究での最適な液化条件は、短時間かつ低温度で、木質部のすべてが液化することである。 液化率には、反応温度、反応時間、触媒濃度、液比が影響を与えた。液化率を90%以上にするためには150℃以上の反応温度と45分の反応時間を必要とした。触媒濃度は3%が最適であった。 液化率が100%に達しなかったのは、一部のCCA薬剤が未溶解であるあるためである。 液化物をアルカリ(NaOH)で中和し,液化に用いた触媒を中和すると同時に,CCA薬剤を不溶性の塩として液化物から除去することができた。 3.ポリウレタン樹脂の調製とその特性 CCA薬剤を取り除いた液化物の水酸基価と水分を基にイソシアネートの配合量を決定し,ポリウレタンフィルムおよびフォームを調製した。フィルムおよびフォームの機械的特性は,液化物を含まない場合(コントロール)と比較して,イソシアネート量が少ないにも関わらず同等の強度を有した。 耐熱性,加水分解性などについても,コントロールと比較して劣っている項目は見られなかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yasuji Kurimoto, et al.: "Wood species effects on the characteristics of liquefied wood and the properties of polyurethane films prepared from the liquefied wood"Biomass and Bioenergy. 21. 381-390 (2001)
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[Publications] Yasuji Kurimoto, et al.: "Network structures and thermal properties of polyurethanes from liquefied wood"Bioresource Technology. 77. 33-40 (2001)
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[Publications] Yasuji Kurimoto, et al.: "Liquefaction of wood as a source of polyurethane resin"The Fourth International Conference on Materials Engineering for Resources (ICMR). vol.1. 94-99 (2001)