2000 Fiscal Year Annual Research Report
圃場作業の解析と確率論的モデルによる最適化および中山間地での作業計画への応用
Project/Area Number |
12760172
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宮坂 寿郎 京都大学, 農学研究科, 助手 (40293922)
|
Keywords | 圃場作業 / 作業計画 / 最適化 / 確立論的モデル / 中山間地 |
Research Abstract |
圃場作業システムの構築:圃場作業の解析,モデリングおよび最適化のためのデータ収集システムの構築を行なった.作業における事象の記録のためのノート型コンピュータ,圃場の不規則な形状を測定するためのレーザ距離計および角度計を用意した.ノート型コンピュータはフィールドにおいて作業計測を小人数で正確に行なうための半自動計測システムの計測システムの中心となるものである.またレーザ距離計および角度計は作業する圃場において圃場の形状あるいは作業領域の形状をその場で計測するためのものである.このように計測システムのハードウェアの構築が完了したので,次年度は計測ソフトウェアの開発を行ない,実際に中山間地の圃場において計測を行なう計画である. 圃場作業モデルの構築:過去に行なってきた圃場作業計測から得られたデータを使用して,不規則形状圃場における作業モデルのひとつとして,枕地減反における圃場作業量の解析モデルの構築を試みた.これは過去において作成した確率論的作業モデルを発展させ,不規則形状圃場における機械作業の進行状況をシミュレートするものである.従来作成したモデルは,作業中のランダムな事象を計測データに基づきアーラン分布および正規分布で表現したものである.不規則形状圃場における作業の最適化の試みのひとつとして,今年度は不規則形状内の枕地減反を想定し,作業最適化の基礎となるシミュレーションモデルを作成した.これにより不規則形状圃場における作業最適化の可能性が検討され,更なるモデルの構築および最適化に必要性が確認された.来年度はこれらの知見をもとに,詳細な圃場計測から得られるデータをもとに,不規則形状圃場の作業モデルの改良を行ない,最適化シミュレーションを試みる計画である.
|