2000 Fiscal Year Annual Research Report
生体における関節軟骨基質代謝活性評価法の確立.イヌ変形性関節症と軟骨代謝マーカー
Project/Area Number |
12760206
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
奥村 正裕 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (80260397)
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Keywords | イヌ / 関節マーカー / 関節鏡 / グリコサミノグリカン / コンドロカルシン / 軟骨代謝 / 変形性関節症 |
Research Abstract |
1.イヌにおける関節代謝制御機構の軟骨代謝マーカーによるモニター法の確立. イヌの関節疾患における軟骨代謝活性の評価法を確立・実用化し、その獣医臨床応用と基礎医学的モデル動物への応用のための軟骨代謝マーカー測定法確立とその臨床的意義の検討を目的に、平成12年度は以下の検討を行った。 (1) イヌ生体における関節疾患の客観的評価法の確立 被検動物であるイヌの関節軟骨の評価を観血的に実施する手法として、イヌ膝関節へのArthroscopy適用法を標準化した。また、来年度、実施する予定の変形性関節症モデル作出のために、前十字靭帯切断法の最適化を実施した。 (2)関節軟骨代謝評価マーカーの確立 イヌの関節軟骨代謝マーカーとして応用できる可能性のある、以下のマーカーについてそれぞれ測定法を確立し、それらのイヌ関節液中濃度を評価した。今回測定法を確立したマーカーから、硫酸化グリコサミノグリカン、II型プロコラーゲンCペプチド(コンドロカルシン)、および3型プロマトリックスメタロプロテイナーゼについてイヌ関節液中濃度を測定した。硫酸化グリコサミノグリカンは、ジメチルメチレンブルー色素結合測定法により測定した。軟骨基質生成マーカーになることが期待されるII型プロコラーゲンCペプチド(コンドロカルシン)および軟骨基質の主要な分解酵素である3型マトリックスメタロプロテイナーゼの生成量を評価するための3型プロマトリックスメタロプロテイナーゼは、それぞれビーズを用いたEIA法およびサンドイッチ ELISA法を用いて測定した。Arthroscopeを用いて、関節に問題がないことが確認されたイヌの関節液を用いて、上記マーカー濃度を測定し、その適応性および正常値を決定した。 今後、実験的変形性関節症作出犬を用いて、さらに検討する予定である。
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