2000 Fiscal Year Annual Research Report
臓器組織特異的な血管内皮細胞培養株の樹立とその細胞機能の解析
Project/Area Number |
12770006
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
小林 直人 愛媛大学, 医学部, 助教授 (50234836)
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Keywords | 血管 / 内皮細胞 / 細胞培養 / 腎臓糸球体内皮細胞 / 臓器特異性 / 組織特異性 / トランスジェニックマウス / 条件的不死化遺伝子 |
Research Abstract |
血管の機能や微細構造はその部位によって多様であり、その内面を覆う内皮細胞も、臓器・組織ごとにそれぞれ異なった性質を有しているはずである。そこで本研究では、「臓器・組織特異的な内皮細胞」として、腎糸球体毛細血管内皮細胞の培養株を樹立し、その特異的な性質を解析することを目的とする。 使用するトランスジェニックマウスは、米国・テキサス大学のSato,Motoike両博士により供与(Tie2-GFP-Tg)、および業者より購入(Immortomouse【〇!R】)した。 本年度には、上記の2系統のトランスジェニックマウスを掛け合わせてF1を得た。マウスの繁殖と掛け合わせは、愛媛大学医学部附属実験動物施設のトランスジェニックマウス専用飼育室にて、本学の「実験動物取り扱い指針」に沿って行った。またこれまでに、得られたF1の仔より腎糸球体を単離し培養することに成功している。 現在、糸球体に由来する多種の細胞から内皮細胞を選択的に選び出してクローン化・株化する作業を進めている。来年度は、得られた培養株を用いて、その微細形態や細胞内情報伝達系の特性に関して解析する予定である。 本研究に関連して、本研究でも用いている「条件的不死化遺伝子」を持つトランスジェニックマウス(Immortomouse【〇!R】)を用いた細胞機能の解析方法について、総説を発表した(小林ら,2000)。また、この方法によって得られた糸球体足細胞の培養系についての研究も併せて行った(Kobayashi et al.,2001)。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 小林直人 ら: "不死化細胞株を用いた、細胞の形態形成へのアプローチ"愛媛医学. 19(1). 1-4 (2000)
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[Publications] Kobayashi N, et.al.: "Morphogenetic activity of extracellular matrices on cultured podocytes : Laminin accelerates podocyte process formation."Italian Journal of Anatomy and Embryology. (in press). (2001)