2001 Fiscal Year Annual Research Report
新規シグナル分子BLNKの機能発現メカニズムの解析
Project/Area Number |
12770077
|
Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
石合 正道 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (90298844)
|
Keywords | B細胞レセプター / シグナル伝達 / アダプター分子 / BLNK / yeast two-hybrid |
Research Abstract |
昨年度の解析により、BLNKの機能発現に重要なドメイン(SH2、プロリンリッチ領域)を同定した。これらのドメインに結合するタンパク質とBLNKがB細胞レセプター(BCR)刺激依存的に複合体を形成することが下流エフェクター分子の活性化の重要なメカニズムと考えられる。従って、本年度はBLNKへの結合分子をyeast two-hybrid法により単離することを計画した。 BLNKをbaitとしてシステムを構築した。予備実験としてprey側を既にBLNKとの結合が知られているGrb2およびGadsに設定して検討したところ、BLNK-Grb2,BLNK-Gadsのどちらの結合も検出でき、このシステムが機能することを確認した。 DT40B細胞由来のcDNAライブラリーを2種のスクリーニングマーカー遺伝子の発現を指標にスクリーニングしたところ、二重陽性クローンとして10個の候補を得た。塩基配列解析によりRuk/CIN85(2クローン)、C3IP1(3クローン)、EAP30、ribosomal protein S26などと判明した。 同定した分子のうち、RukとC3IP1についてさらに解析を進めた。BLNK-C3IP1複合体の形成は293T細胞への共発現、免疫沈降法によっても確認された。BLNK-Rukの結合は他のグループからも報告されている。 RukおよびC31P1とBLNKの相互作用の生理的意義を明らかにするため、それぞれの遺伝子のゲノムDNAをクローニングし、ターゲティングコンストラクトを作製し、DT40細胞を用いてそれぞれの欠損細胞を樹立した。現在、解析中である。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] Goitsuka, R: "MIST functions through distinct domains in immunoreceptor signaling in the presence and absence of LAT."J. Biol. Chem.. 276. 36043-36050 (2001)
-
[Publications] Watanabe, D.: "Four tyrosine residues in PLC-γ2, identified as Btk-dependent phosphorylation sites, are required for B cell antigen receptor-coupled calcium signaling"J. Biol. Chem.. 276. 38595-38601 (2001)
-
[Publications] Inabe, K.: "Vav3 modulates B cell receptor responses by regulating phosphoinositide 3-kinase activation"J. Exp. Med.. 195. 189-200 (2002)
-
[Publications] Kovesdi, D.: "Developmental differences in B cell receptor mediated signal transduction"Cell. Signal.. (In press).