2000 Fiscal Year Annual Research Report
STn抗原を認識するレセフター蛋白のクローニングと胃癌の進展に及ぼす機能の解析
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12770104
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
池原 譲 愛知県がんセンター, 腫瘍病理学部, 研究員 (10311440)
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Keywords | シアル酸結合性蛋白 / 発現クローニング / リン酸化ドメイン |
Research Abstract |
(1)STn抗原認識蛋白の発現クローニングとその解析 ヒト胃癌組織および抹消血よりmRNAを精製し、SuperScript Choice Systemで2本鎖cDNAを合成し、Uni-ZAP XR Vector/Gigapack Cloning Kitによって約1000,000個のindependent cloneを含むcDNAライプラリーを構築した。北海道大学工学部、西村紳一郎教授から供与頂いた、-[Ala-Thr(αGalNAc)-Ala]n-に、ヒトST6GalNAcIのリコンビナント酵素とCMP-NeuAc[^<14>C]とでシアル化し、[^<14>C]ラベルのSTn抗原プローブの調製を行った。[^<14>C]ラベルSTn抗原プローブを用いて、現在ヒト胃癌組織cDNAライプラリーに対して発現クローニング中である。 (2)ESTデータベースの相同性検索による新規siglecの同定及び単離解析 近年、ヒトを中心に次々と明らかにされたシアル酸結合性蛋白(レクチン)であるSiglecのなかにも、Siglec 6のようにSTn抗原と結合性を示すものが含まれる。そこで、ESTデータベースの相同性検索により、Siglecファミリーに含まれるシアル酸結合性蛋白を同定し、約2.5kbpのcDNAをクローニングした。単離した遺伝子から推定される蛋白はSiglec 6にもつとも高い相同性を示すが、その他のSiglecがもつC末側の膜貫通部位を欠くものであった。それゆえ、糖鎖がSiglecのN末の細胞外ドメインが結合することでリン酸化される細胞質内ドメインのImmunoreceptor tyrosine-based inhibitory motif(ITIM)も欠くものであった。代表的な培養細胞株と組織での発現を検討し、一部の胃癌細胞株、および胃癌組織において発現を認めた。分泌シグナルをつけ、ProteinAとの融合蛋白として発現させ、COS細胞に発現しIgGセファローズビーズで回収し検討したところ、Fetuinとは結合したが、アシアロ化Fetuinとの結合性は示さなかった。
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[Publications] 黒澤信幸: "Molecular Cloning and Genomic Analysis of Mouse GalNAc α2,6-Sialyltransferase (ST6GalNAc 1)."Journal of Biochem (Tokyo). May127(5). 845-854 (2000)
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[Publications] 清水伸幸: "Eradication diminishes eahancing effects of Helicobacter pylori infection on Glandular stomach careinogenesis in Mongolian gerbils."Cancer Research. 60. 1512-1514 (2000)
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[Publications] 稲田健一: "Identification of Paneth cells in pylorie glands associated with gastric and intestinal mixed type intestinal metaplasia of the human stomach."Virchows Archiver. (in press). (2001)