2000 Fiscal Year Annual Research Report
異なる種類のメラニン色素の紫外線誘惑DNA損傷防御効果の解析
Project/Area Number |
12770449
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
小林 信彦 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (70316074)
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Keywords | ユーメラニン / フェオメラニン / 紫外線防御 / 紫外線DAN損傷 / シクロブタン型ダイマー / (6-4)型ダイマー / モノクローナル抗体 / 免疫組織染色 |
Research Abstract |
メラニン色素には黒/茶色のユーメラニン(DHICAおよびDHIメラニン)と赤/黄色のフェオメラニンがあり、人種・Phototype・個人により、様々な量・比率で混在している。本研究の目的は、異なる種類のメラニン色素の紫外線DNA損傷生成抑制効果を解析し、皮膚の紫外線感受性の人種差・個人差の違いのメカニズムを解明する事である。本年度は、実験材料の入手と実験法の最適化を行った。 1 実験材料の入手 特定の種類のメラニン色素のみを産生するC57BL/6Jマウスの尾の皮膚およびメラニン色素量・ユーメラニン/フェオメラニン含有比率の異なるヒト皮膚(包皮)を、TexasA&M大Dr.L.LamoreuxおよびCincinnati大Dr.Z.Abdel-Malekより、それぞれ入手した。組織学的および生化学的(HPLC)にメラニン色素の分布・量・種類を解析し、それぞれの皮膚が実験に適している事を確認した。Black、Slaty、Yellowマウスは、それぞれDHICA、DHI、フェオメラニンを産生し、Albinoマウスはメラニン色素を持たなかった。マウス尾では表皮に多数のメラノサイトが存在し、ヒト表皮のモデルとして適していた。皮膚に紫外線(UVB、25mJ/cm^2まで)を照射した後、凍結切片を作製して保存した。 2 免疫蛍光染色法の最適化 紫外線を照射した皮膚におけるDNA損傷生成量を定量する系として、研究協力者の森俊雄助教授から供与されたシクロブタン型および(6-4)型ダイマーに対するモノクローナル抗体を応用した免疫蛍光染色法と共焦点レーザー顕微鏡を用いた定量法を最適化した。皮膚におけるメラニン色素およびDNA損傷の定量および組織学的検討のため、設備備品として購入した画像解析装置を活用している。
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Research Products
(1 results)