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2000 Fiscal Year Annual Research Report

神経ペプチドレセプターのアトピー性皮膚炎の病態への関与

Research Project

Project/Area Number 12770452
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

加倉井 真樹  自治医科大学, 医学部, 助手 (80285791)

Keywordsskin / neuropeptide / chemokines / dermatoses
Research Abstract

1)VIPによる有棘細胞癌株(DJM-1細胞)のcAMP産生促進について
VIPがVIP receptorを介して働くかどうかを検討するためにDJM-1細胞と正常表皮細胞にVIP(0.01μM、0.1μM、1μM)を加えて、cAMPの産生と細胞増殖について検討した。DJM-1細胞でも、表皮細胞でも0.01μMから1μMのVIP刺激10分後に有意にcAMPの上昇がみられた。
2)サイトカインによるDJM-1細胞のVIP receptor type I(VIP1R)発現におよぼす影響
サイトカインによりVIP1Rが増加するかどうかについてDJM-1細胞の培養液にL-4、TNF-α、IFN-γを加えて各時間後(0-48h)にNorthern blotで検討した。IL-4刺激のVIP1R mRNAは、6時間後が最大で24時間後まで増加し、TNF-α刺激では、時間依存性にVIP1R mRNAの増加がみられた。IFN-γの刺激のVIP1R mRNAでは、1時間後より増加しはじめ、3時間後が最大で、24時間後にもとのレベルに戻った。
3)VIP刺激によるDJM-1細胞からのサイトカイン、ケモカインの分泌
VIP(1μM)刺激により、DJM-1細胞におけるIL-1α,IL-6,IL-8,TNF-αとRANTESの産生が、増強するかどうかELISAにより検討した。VIP(1μM)刺激によるDJM-1細胞からIL-6およびIL-8、RANTESの産生が有意に促進された。
今回の検討では、マスト細胞やリンパ球など真皮に存在する細胞から放出されるサイトカインが、表皮細胞のVIP receptorの発現の制御に関わっていると考えられた。また、DJM-1細胞にVIPを加えると、cAMPの産生が増強されたことからVIPのreceptorを介してIL-6、IL-8、RANTESの産生が誘導されると考えられた。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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