2000 Fiscal Year Annual Research Report
臓器移植患者に生じた疣贅病変におけるヒト乳頭腫ウイルスの遺伝子型と発癌能の解析
Project/Area Number |
12770465
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
三石 剛 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50256559)
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Keywords | 臓器移植患者 / 疣贅病変 / ヒト乳頭腫ウイルス / 発癌能 |
Research Abstract |
腎移植患者33人に生じた、疣贅病変(common wart,pigmented wart,flat wart,plantar wart,cutaneous horn)55例について、発症年齢、発症部位、臨床像、病理組織像、薬剤歴を検討した。次に凍結組織検体55例をprotenase K処理後、phenol/chloroform/isoamylalcoholで全DNAを抽出した。さらに吸光度を用いて、DNA濃度を測定した。 HPV DNAの検出と遺伝子型の決定 各々の検体から抽出した全DNAのうち、100ngをtemplate DNAとし、HPVのopen reading frame L1領域を増幅するprimer(CP65/70,HVP2/B5,F9/B5,F10/B5,F12/B5,F12/B6,F22/B11)を用いて、PCR産物の検出を試みた。その結果、約90%にPCR産物を認めた。今後、得られたPCR産物を精製し、TA-cloningを行う。さらに得られたクローニングDNAについてchain terminator法にてシークエンス解析をを行い、HPVの型を明らかにしたい。 E6,E7蛋白の発現状況と局在の検討 各々のHPV陽性疣贅病変のパラフィン切片において、ABC法でE6,E7蛋白に対する抗体を用いて、HPV DNAのoncogeneであるE6,E7蛋白の発現状況と局在を検討する予定である。
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Research Products
(1 results)