2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12770501
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
久保 靖 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20275332)
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Keywords | 閉塞性動脈硬化症 / ステント / 変形 |
Research Abstract |
末梢動脈屈曲部に留置したステントの開存性と耐久性を検討するために,総腸骨動脈から外腸骨動脈にかけて留置したステントの変形と体位変換に伴うステントの作る角度の変化について検討した。骨盤正面と側面の単純X線を撮像し,ステントの変形の有・無を確認した。ステントの変形は100例136病変中11病変(8%)に認められた。ステントをオーバーラップさせ,2個以上留置した52病変中8病変(15%)でステント間のgapがみられた。次に,下肢を伸展した状態で骨盤側面の単純X線を撮像し,下肢を最大屈曲させた側面の単純X線を撮像し,伸展時の側面像を比べ、ステントの作る角度の変化を外腸骨動脈において測定し、バルーン拡張型と自己拡張型で比較検討した。ステントの作る角度の変化はバルーン拡張型で18.0°±19.6、自己拡張型では40.6°±22.5であり,自己拡張型が有意により屈曲,伸展することが示され,屈曲した動脈の走行に追従することが示唆された。以上より腸骨動脈にステントを留置する場合は,変形やgapを生じることがあるため、動脈の走行に追従するステントの選択と十分なオーバーラップが必要であるとの知見が得られた。この内容は2000年7月,弘前で行われた第17回日本メタリックステント研究会ならびに2001年2月,鹿児島で行われた第18回日本メタリックステント研究会において報告した。
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