2000 Fiscal Year Annual Research Report
^<99m>Tc-GSAを使用した局所肝予備能の検討
Project/Area Number |
12770503
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
濱田 健司 自治医科大学, 医学部, 助手 (60316544)
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Keywords | GSA / 肝予備能 / 肝血流 |
Research Abstract |
^<99m>Tc GSAを使用した肝予備能の検討にあたり、まず対象が老人となる可能性が強く、以前の予備試験では青年であるために肉体的にも可能であったものが、老人でも充分可能であるかの検討を行った。そこで、側彎等の身体的特徴をとりあらかじめ同意を得る時点にて仰臥位が可能かを問診しておけば、十分老人でも検査しこうが可能であることが確認された。そこで、当大学の倫理委員会に当研究の臨床上の有益性について検討していただき、研究を続行した。 現在得られているデータからは、まだ充分な母集団が得られていないため詳しいことは不明だが、充分SPECT収集の画像ではアシアロ蛋白の分布はCT等のその他の画像診断と一致した。また、最初の30分の正面での収集画像から得られた時間-カウント曲線では、肝臓血流量の増加は見とめられていなかったため、通常使用するものと大きな差は認められなかったが、肝血流量が極端に減少している場合や動脈-門脈短絡や動脈-静脈短絡がある場合は、有効肝血流量が減少するため曲線の変化率(増加曲線の傾斜度)が低下する印象があった。更に肝臓容積と肝細胞総量が相関しているとすれば、曲線下面積や最大カウント等との関連が得られるはずであり、今後症例数を増やしていき、有為差検定を行う予定としています。 現在は対象に上げられている個々の症例について随時CTやMRI等の画像やGOT・GPT等の肝酵素やICG等の肝機能検査を検討し、対象症例を選抜しています。また、放射線被爆が多くなるため、放射線による副作用を時間を追って追跡しています。
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