2000 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳動物の概日リズム獲得過程の解明のための分子生物学的手法を用いた基礎研究
Project/Area Number |
12770542
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
前林 佳朗 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (40315958)
|
Keywords | Lot1 / in situ hybridization / 視交叉上核 / 視床下部 / 弓状核 / Preprosomatostatin / Preprotachykinin A / 神経ペプチド |
Research Abstract |
Lot1の機能解析のため、発達過程のラット全脳におけるLot1のmRNAの発現を、^<35>S標識のcRNAプローブを用いたin situ hybridizationにて調べた。実験動物はラットを使用し、胎生18日、2C日、生後1日、3日、5日、7日、10日、20日、50日の各点で観察を、行ったところ、過去の知見である、視交叉上核においてと同様に、幼若期において、全般的に非常に強い遺伝子発現を認め、成長に伴い、減弱する傾向を認めた。とりわけ、大脳皮質、視床、視床下部、及び小脳において強い遺伝子発現を認めた。これらの知見により、Lot1は、視交叉上核だけでなく、全脳において、発達過程に重要な役割を持つことが示唆された。ただし、視床下部弓状核において、最強の遺伝子発現を認め、このシグナル強度は、成体においても強さを保っているため、成体においてもLot1が何らかの役割を担う可能性が考えられる。 Lot1の機能解析のため、発達過程のラット全脳におけるLot1のmRNAの発現を、^<35>S標識のcRNAプローブを用いたin situ hybridizationにて調べた。実験動物はラットを使用し、胎生18日、2C日、生後1日、3日、5日、7日、10日、20日、50日の各点で観察を、行ったところ、過去の知見である、視交叉上核においてと同様に、幼若期において、全般的に非常に強い遺伝子発現を認め、成長に伴い、減弱する傾向を認めた。とりわけ、大脳皮質、視床、視床下部、及び小脳において強い遺伝子発現を認めた。これらの知見により、Lot1は、視交叉上核だけでなく、全脳において、発達過程に重要な役割を持つことが示唆された。ただし、視床下部弓状核において、最強の遺伝子発現を認め、このシグナル強度は、成体においても強さを保っているため、成体においてもLot1が何らかの役割を担う可能性が考えられる。
|