2000 Fiscal Year Annual Research Report
サーカディアンリズム関連遺伝子に着目した睡眠覚醒リズム障害の原因遺伝子の検索
Project/Area Number |
12770553
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
原野 睦生 久留米大学, 医学部, 助手 (20289490)
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Keywords | 睡眠覚醒リズム障害 / 遺伝子 / per / tim / clk / dbt / cry / bmal1 |
Research Abstract |
サーカディアンリズム関連遺伝子((≒時計遺伝子)、per,tim,clk,dbt,bmal1およびcry)の構造異常が睡眠覚醒リズム障害(睡眠相遅延症候群(DSPS)や非24時間睡眠・覚醒症候群(non24)など)の原因であるという仮説の下に、それら疾患(睡眠覚醒リズム障害)の罹患者のサーカディアンリズム関連遺伝子の構造異常を検索中である。 大学病院受診者を対象に、健常者(睡眠覚醒リズム障害と関連のない疾患の罹患者)と睡眠覚醒リズム障害罹患者のボランティアをそれぞれ約50名づつを募集し、従来の診断基準によって厳密な診断(再診断)を行い、末梢血の採取、末梢血からのゲノムDNAの抽出を終えた。それらの内から数例の対象者のゲノムDNAを使って、SSCP(Single Strand Conformation Polymorphism)法およびダイデオキシ法によるダイレクトシーケンシングによって、対象遺伝子の構造異常の検索を進めている。現在、per遺伝子のコード領域の大半の検索を終えたが、アミノ酸レベルに反映する遺伝子変異の抽出には至っていない。 今後、対象遺伝子をtim、clk、dbt、bmal1およびcryにまで拡大し、また、非コード領域も含めて、それら遺伝子の構造異常を検索を進める予定である。遺伝子の構造異常を確認したならば、関連研究(association study)によって、その遺伝子変異と疾患との関わりを明らかにする予定である。
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