2000 Fiscal Year Annual Research Report
移植後レシピエントにおける末梢血活性化T細胞内カルシウム濃度の測定意義
Project/Area Number |
12770676
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
秋吉 建二郎 久留米大学, 医学部, 助手 (80268945)
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Keywords | 移植 / 拒絶反応 / T細胞内カルシウム濃度 |
Research Abstract |
移植の拒絶反応を見る実験として、ラットの皮膚移植モデルを用いている。 方法: 雌性BNラットをドナー、雄性Lewisラットをレシピエントとする皮膚移植モデルを作製した。 1:基礎実験手技の確認 レシピエントの背部に移植したドナーの皮膚片が、移植後平均8日で肉眼的に拒絶されることが確認できた。 2:拒絶反応の確認 肉眼的な拒絶反応と病理組織学的な拒絶反応との違いを確認するために、移植後3日、6日、9日、12日に移植皮膚片を採取し、Hematoxylin and eosin染色下に光学顕微鏡で観察した。その際に、Tatsuya Fujitaらのグレード分類を用いて評価した。これより病理組織学的な拒絶反応は、肉眼的な拒絶反応よりも早期に起こっていることが確認できた。 3:Tリンパ球の分離 現在、ラット末梢血からFicoll-Paque法を用いてリンパ球を、そこからさらにナイロンウールカラム法を用いてTリンパ球を分離する手技の確立を行っている。 4:必要薬品・器材の購入 リンパ球分離に使用するT細胞分離カラムや、今後使用するカルシウム染色蛍光色素(Fura-2)などの実験に必要な薬品・器材を購入した。
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