2001 Fiscal Year Annual Research Report
移植後レシピエントにおける末梢血活性化T細胞内カルシウム濃度の測定意義
Project/Area Number |
12770676
|
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
秋吉 建二郎 久留米大学, 医学部, 助手 (80268945)
|
Keywords | Tリンパ球 / カルシウム濃度 |
Research Abstract |
1.移植モデル DAラットをドナー,Lewisラットをレシピエントとする肝移植モデルの作製手技を確立した。 さらに移植後2日目,5日目,7日目のそれぞれの移植片をH.E染色したのち病理組織学的に検討し,本移植モデルの病理組織学的な拒絶時期を考察した。 これにより2日目には拒絶反応は起こっておらず,5日目には拒絶反応が完成されていることがわかった。 2.リンパ球の観察 レシピエントの脾臓を摘出し,ナイロンウールカラム法などを用いてTリンパ球を分離した。 これに蛍光色素であるFura-2を添加し,ハロゲンランプを用いた蛍光顕微鏡下でTリンパ球の発色を確認した。 さらに移植後2日目,5日目,7日目のそれぞれのラットTリンパ球を分離し,これに抗原物質(抗TCR抗体)を反応させ,340mnと380mnの2つの条件下でTリンパ球の発色を確認したのちこれをビデオテープに録画し,濃度解析の準備を行った。 3.カルシウム濃度の測定 既知の濃度のカルシウム溶液にFura-2を添加し,上記と同様に340mnと380mnの2つの条件下で発色させ,蛍光解析装置を用いてカルシウム濃度の検量線を作成した。 ビデオテープに録画しておいたTリンパ球の発色をこの検量線を用いて解析し,カルシウム濃度の測定を行った。 4.結果 現在検体数を増やしている段階であり,具体的な解析は行えていない。 5.今後の予定 結果の解析ののちそれに対する考察を行い,日本小児外科学会総会やその他各種の学会・研究会にて発表し,英文誌に投稿する。
|