2000 Fiscal Year Annual Research Report
HLA拘束性glioma特異的キラーT細胞株の樹立と癌抗原の解析
Project/Area Number |
12770773
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
倉本 晃一 久留米大学, 医学部, 助手 (30289459)
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Keywords | malignant glioma細胞株 / 癌拒絶抗原 / malignant glioma / SSOP法 / HLA-A2402 / HLA-A0201 |
Research Abstract |
平成12年より本学脳神経外科に入院した悪性脳腫瘍(glioblastoma3例,metastatic brain tumor2例,malignant lymphoma1例)の患者6例の末梢血からPBMCを分離し、現在、さらにそれらを用いて、malignant gliomaの細胞株KNS60からgene expression法にて取り出した癌拒絶抗原遺伝子をもとにして人工的に作成した各抗原ペプチドとIL-2の存在下に培養し、そのペプチドを特異的に認識するCTLの増殖の誘導を行っている。 また、今までにHLA-A locusの明らかなglioma細胞株はないことより、まず20種類のMalignant gliomaの細胞株20株を用いてHLA-A locusのGenotypingを行った。 上記細胞株20株よりGenomic DNAを抽出し、また、HLA-A遺伝子特異的primerを用いてPCR法でHLA-A遺伝子の増幅を行った。上記で得られたHLA-A遺伝子のPCR productを用いてDot-blot hybrydizationを行った。その後、77種類のSSOP法を用いて上記の20種類の細胞株のHLA-A遺伝子のtypingを行った。HLA-A2402とtypingされたものが8例、HLA-A0201とtypingされたものが9例、HLA-A0206とtypingされたものが3例、HLA-A2601とtypingされたものが4例、HLA-A0301とtypingされたものが2例、HLA-A0302とtypingされたものが2例、HLA-A0101とtypingされたものが1例、HLA-A2603とtypingされたものが1例であった。Malignant gliomaの細胞株においてはHLA-A2402が40%、HLA-A0201が45%と多くtypingされていることが明かとなった。
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