2000 Fiscal Year Annual Research Report
bupivacaine中毒による不整脈に対するKチャネル開口薬の有用性
Project/Area Number |
12770833
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
福田 博一 自治医科大学, 医学部, 講師 (10245061)
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Keywords | ブピバカイン / 不整脈 |
Research Abstract |
Kチャンネル開口薬のブピバカイン誘発性不整脈に対する効果を見るために、ウサギを用いて実験を行った。 実験1 ウサギにケタミンの静脈内投与を行い、鎮静した後、肢誘導心電図、双極誘導脳波の電極を装着、さらに大腿動脈にカテーテルを挿入し、カテーテルは皮下を通して背部より体外に導出し、動脈圧の測定に使用した。十分に覚醒した後、耳介静脈よりブピバカインを持続注入した。注入速度は、我々のラットでの研究を参考に、4mg/kg/minの速度とした。結果投与開始から平均約15秒で不整脈が出現したが、その後興奮が見られ、体動により心電図および脳は波形が乱れてしまい判読不能になった。ブピバカイン投与中の基礎麻酔の必要性が示唆され、セボフルレンを使用することとした。 実験2 ウサギにセボフルレンを吸入させ、麻酔導入後、気管切開を行い気管内チューブを挿入し、人工呼吸器に接続した。心電図、脳波の電極を装着、さらに大腿動脈に先端型圧トランスデューサーを挿入し動脈圧を測定した。ブピバカインの投与速度は、1mg/kg/minとした。結果不整脈の出現時間は平均2分20秒、積算量は2.3mg/kgであった。 実験3 実験2のプロトコールにおいて、ニコランジルを持続投与し、不整脈の出現時間を比較する。現在、実験中である。
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