2000 Fiscal Year Annual Research Report
性ホルモンが前立腺の増殖および抑制因子に与える影響について
Project/Area Number |
12770862
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
速水 慎介 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (60270849)
|
Keywords | 前立腺肥大 / 性ホルモン / 増殖因子 / 抑制因子 / 前立腺組織構築 |
Research Abstract |
【研究目的】前立腺肥大に関与する増殖因子と抑制因子が性ホルモンの変化により、どのような修飾を受けるのかを探求することにより、加齢現象とされてきた前立腺肥大症の病態解明を目的とする。【対象および方法】1.Wistar系ラットを生誕直後、estradiol投与した群と非投与群に分類し、さらに各群を70日に無処置、一定量のestradiolのみを投与除睾後一定量のtestosteroneのみを投与、除睾後一定量のtestosteroneとestradiolを投与の計8群に分類した。各々の群ともに、100日に屠殺し、腹側前立腺を摘出し、重量を測定した。2.摘出した前立腺を2分割後、一方を用い、IGF-I、KGF、TGF-β1、HNF-3α、β-actinをRT-PCR(reverse transcription polymerase chain reaction)にて定量した。3.他方をホルマリン固定後、Elastica-Masson染色をした後に、画像解析ソフト(NIH image 1.6)をもちいて、前立腺組織構築を解析した。【結果】妊娠ラットを作成し、ラットを生誕させて使用している。実験期間中、ラットが感染をきたしたため、全ラットを屠殺、飼育室を閉鎖し消毒した。その後実験を再開したため、各群n=1までしか、前立腺を摘出できていない。現在n=4まで飼育しており、平成13年度に繰り越し実験する予定である。
|