2000 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌における接着分子インテグリンα9の発現と骨転移との関連性
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12770881
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
三木 健太 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10266687)
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Keywords | 前立腺癌 / 骨転移 / インテグリンα9 |
Research Abstract |
本検討は前立腺癌骨転移におけるインテグリンα9の効果を明らかにすることを目的としている。 まずはヒトにおけるインテグリンα9の前立腺における発現を確認する目的で、前立腺組織のインテグリンα9による免疫染色を目指した。そこでインテグリンα9ポリクローナル抗体を作成した。共同研究者である大阪大学医学部保健学科分子生化学教室東山助教授により作成されたインテグリンα9の細胞外ドメインをメスWhite New Zealand rabbitsに接種して抗ウサギポリクローナル抗体を作成した。充分な抗体値の獲得を確認し、凍結保存とした。また、大阪大学医学部保健学科分子病理学教室 松浦教授から供与を受けたインテグリンα9を遺伝子導入したCHO(Chinese hamster ovary)細胞、あるいはこれを発現していないCHO細胞をマウスに接種して腫瘍巣を形成し、免疫染色施行時のコントロールとした。検討の意義を説明し、標本提供の同意を得た前立腺患者および前立腺肥大症患者の正常および前立腺癌標本、リンパ節転移標本を採取直後にOCTコンパウンド包埋の上、-80℃で凍結保存とした。 上記を用いて、平成13年度には、まずインテグリンα9の前立腺癌における発現を確認し、さらにmRNAレベルでの評価、骨基質との親和性について検討する予定である。
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