2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12771021
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
内田 英哉 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (70273133)
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Keywords | 共焦点レーザー検眼鏡 / 視神経乳頭パラメータ / 正常眼 |
Research Abstract |
現在、緑内障診療における視神経乳頭の解析には、共焦点レーザー検眼鏡であるHeidelberg Retina Tomograph(Heidelberg社製、独国、現有装置)を用いることが最良であると認識されているが、基本となる正常眼の詳細な検討は欧米においては散見されるが、アジア人特に日本人においてはほとんど報告されていない。 今回我々は、Heidelberg Retina Tomographを用いて正常眼においての神経乳頭の形態的特徴を検討した。正常有志者248例448眼(平均年齢±標準偏差:45±18歳)を用いて、Heidelberg Retina Tomographで得られる視神経乳頭の各パラメータの度数分布、各乳頭パラメータの平均値および標準偏差、両眼間および上下半側での差異、6セグメントでの比較、各乳頭パラメータに対する性差および加齢による影響を検討した。解析の結果、ほとんどの正常視神経乳頭パラメータは正規分布を示し、いくつかのパラメータには加齢の影響が考えられたが、性差による影響はなかった。また、乳頭パラメータは正常眼においても上下、セグメント間で非対称を持つことが明らかにされた。 日本人の正常眼における視神経乳頭の3次元的なパラメータ値の分布、平均、ばらつき、対称性を明らかにする事で、緑内障眼との判別がより正確に行える可能性があり、この成果は2001 Association for Research in Vision and Ophthalmology Annual Meeting(フロリダ)で発表する予定である。
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