2000 Fiscal Year Annual Research Report
ラット胎児胸腺移植マウスに発症した自己免疫性角膜炎と涙腺炎の免疫病理学的検索
Project/Area Number |
12771050
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
浅谷 哲也 東京医科大学, 医学部, 助手 (60276889)
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Keywords | 自己免疫性角膜炎 / 抗角膜抗体 / ヌードマウス / ラット / 異種胸腺移植 |
Research Abstract |
異種胸腺を移植されたマウスには多臓器に自己免疫病が自然発症する。このマウスに発症する角膜炎が自己免疫病であるか検討を行った。 モデルマウスはBALB/cヌードマウスの腎被膜下にF344ラットの胎児胸腺を移植(ラットTGヌードマウス)し観察を行った。摘出した角膜の組織学的、免疫組織学的検索及び角膜炎のトランスファー実験も行った。 組織像は単球や好中球の角膜実質表層への浸潤と著明な血管新生である。病変の発症に伴って、血中には角膜上皮細胞や実質と特異的に反応する自己抗体の存在が間接蛍光抗体法により証明された。同時に角膜実質や基底膜の周辺に免疫グロブリンや補体の沈着が観察された。この角膜炎は末梢のCD4陽性細胞の移入によって無処置ヌードマウスにトランスファーすることができ、本モデルマウスに発症する角膜炎には自己免疫が関与している事が証明された。
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Research Products
(1 results)