2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12771150
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
村上 宜子 昭和大学, 歯学部, 講師 (10297038)
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Keywords | Nd:YAGレーザー / ラット切歯 / gene expression |
Research Abstract |
象牙質様構造物の形成や歯根形成に関与する因子を分子生物学的手法を用いて解明することによって従来の手法に加えて応用し、今まで困難であった症例においても歯根再形成を効果的に促す事や象牙質様構造物を積極的に産生させる事を可能にすることが出来ると考えられる。歯根や象牙質様構造物形成に関与している未知、既知の遺伝子を解明し、その塩基配列より蛋白構造まで明らかにしそれらの因子が部位、時期的にどのように関与しているのかを解明するため、ラット切歯にNd:YAGレーザーを照射し早期に大量に硬組織を誘導させた。ラット切歯は無根歯でありエナメル質、象牙質、無細胞性セメント質の発達形成を観察できる。照射後、歯髄細胞が硬組織様のものに変化しており、その近傍に象牙芽細胞様細胞が認められた。硬組織誘導が活発に行われている切歯よりmRNAを調整しライブラリーを作製した。このライブラリーから任意に100個のクローンを採取しそれぞれの遺伝子の塩基配列の一部を調べDNA data base Gene bankで相同性を検索したところ100個のうち29%がGene bankに登録されている遺伝子との相同性が低く機能が解明されていない遺伝子だった。13%が中程度の相同性を持っており、58%が相同性が高くGene Bankに登録されている遺伝子だった。解明された遺伝子の頻度を調べたところAmelogenin,Ameloblastin,Nestin,の頻度が高かった。Nestinは象牙芽細胞での発現が報告されている。Gene Bankに登録されているが機能がわかってない遺伝子も含めて多くの相同性の高い遺伝子が発達途中の胎生期やES cellに発現していた。
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Research Products
(1 results)