2000 Fiscal Year Annual Research Report
アパタイトガラスセラミックスを利用した象牙質の再石灰化
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12771156
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
富山 潔 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (90237131)
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Keywords | 再石灰化 / 象牙質 / エナメル質 / 初期齲蝕 / アパタイトガラスセラミックス / CPP-ACP |
Research Abstract |
[実験目的] CPP-ACP溶液はエナメル質の再石灰化を助長するという報告を再確認し、さらに再石灰化期間後に酸侵襲を加えた場合の影響を評価するため、in vitroで実験を行った。 [実験方法] 2weeks:表層化脱灰エナメル試料→DW水洗(20s)→薬液処理(2min:F群のみ225ppmF,その他の群はDW)→DW水洗(20s)→再石灰化液浸漬(24hr:CPP群は1%CPP含有,Xylitol群は10%Xylitol含有,その他の群は液中に両物質を含まない)→以上の処理を毎日行い、2週間継続した後、24hrの耐酸性試験を施行→薄切り断片の作成 〈評価〉軟X線装置(Sofron,SRO-M50)を用いCMR撮影し、分析ソフト(TMR2001)を使用してmineral profile,mineral loss値を測定した [結果] 再石灰化期間に引き続いての耐酸性試験期間後、CPP群およびF群では、Xylitol群やControl群に比較して有意に低い無機質の喪失量を示した。以上のことから初期齲蝕病巣に1%CPP-ACPを作用させることにより、表層化脱灰層が再石灰化され、口腔内環境におけるプラークの蓄積などの過酷な酸性環境下においても、その優れた耐酸性により再石灰化層が維持される可能性が示唆された。
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