2000 Fiscal Year Annual Research Report
前癌病変におけるサイクリンキナーゼと細胞調節機構の研究
Project/Area Number |
12771246
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
長谷川 功 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (00257031)
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Keywords | 前癌病変 / サイクリンキナーゼ / 細胞調節機構 |
Research Abstract |
研究業績の概要 本研究では平成12年度においては動物実験で以前より当教室において行われていた方法にて、マウスの頬粘膜に化学発癌剤であるdimethylbentz-a-anthrance(DMBA)を用いて癌を作製をし、以前と同様に病理組織学的に癌ができるまでの過程を追っておりましたが、この点について、計画立案時において前癌病変から癌へと移行した時期についての基準について検討がややあまい部分も認めたため、その部分についての補強の実験が必要と思われ、遺伝子等による解析による基準づくりもあわせて平成13年度に追加して行っていきたいと思います。また、抗体の交差性等の問題により実験着手が遅れましたが、免疫組織化学的検討ではばらつきはあるもののもう少し試料数を多くすれば比較的良好な結果が得られるものと思われ、平成13年度においても継続して行っていく予定でおります。とくに臨床からの試料の結果にばらつきが多くみられるため、多数の試料の確保が必要と考えます。 また、免疫化学的検討では実験の繁雑さからデータ数があまりのびていないのが現状でありますが、現在、徐々にデータを収集しているところです。平成13年度も引き続き継続して行っていく予定でおります。そのため現段階ではしっかりとした結果の報告は不可能ですが、13年度も同様の実験を行っていくことで、今後、何らかの一知見が得られるものと思われます。
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